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           メール・マガジン

      「FNサービス 問題解決おたすけマン」

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    ★第186号       ’03−10−31★

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     世は騙し合い

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●「世間虚仮」

 

と言い遺されたのは聖徳太子。 万事今より遙かに単純素朴だった時代

にも、真実ならざる行ないがはびこっていたことが窺われます。

 

考えてみれば、人生は自己満足の連鎖。 自己満足は、いわば自己欺瞞。

自分を騙しながら何とか生きている人間、他人をも騙さずにいられない。

しかし、コケにされて喜ぶ人はいない。 たとえば

 

偏執狂的F総裁にあしらわれたI大臣、「どっちが悪いか? 騙す方が

悪いに決まってる!」。 ということは、党に騙された形の中曽根さん

は悪くない、約束を破って引退に追い込んだ小泉さんは悪い奴、、?

 

 

先頃から貼り出されたポスターには総裁と幹事長、肩を並べてやや颯爽。

<若さ>の民主党に負けてはならぬ、「自民党は変わった 改革政党に

なった 日本を前へ 自民党」。

 

「変わった」なんて自称すべきことじゃなかろう、「〜になった」では

これまで「〜でなかった」ことを告白するも同然。 うまいキャッチ・

フレーズじゃないね、、 と眺めておりましたが、

 

あの長老支配社会で大先輩に露骨な引退勧告、、やはり<変わった>と

認めるべきかも知れない。 が、そのタイミングと言い、手順の踏み方

と言い、傍目にも<非礼>と映りました。 あれはワザと、ですかね?

 

世の中は<自分都合>ぶつかり合いの場、それらを中和させるのが政治。

その政治家が、しかも内輪同士で角を立てるようでは、「日本を前へ」

進められるか、大いに心配です。

 

*   *

 

でも中曽根さん、ご存じないとは思いたくないが、そんなこと世間じゃ

ザラですぜ。 どれほど貢献を重ね、仕事に愛着を抱いていても、組織

の都合でいきなりサヨナラにされる不安、下々が耐えている<痛み>の

一つですが、少しはお分かりになったかな?

 

  言えば、そういう不安な世の中になったのも、あなた方の長期安定

  支配ゆえ。 だから変えなくちゃ、、 あなたも変わらなくちゃ、、

 

そもそも、あなたがこだわる橋本元総裁提供の<比例区終身第1位>の

証文は、日本的その場凌ぎ。 <政治家の約束>だもの、守られること

なんか滅多に無いんだ▼、と笑って過ごされても宜しかったのでは?

 

  ▼政治家の<二枚舌>は洋の東西を問わないが、<political joke>

   で検索したところ、さすがに<書いたもの>が反故にされた噺は

   見当たらず。 やはりこれは笑い事ではない、かも知れない。

 

   折しも<マニフェスト選挙>。 証文があっても安心ならぬ国柄

   だからどの党のもアテにすべきではないが、特に自民党のは、、

 

往年の<風見鶏>、感度に定評あるあなた。 その証文を出された時は、

こりゃ得した、と喜ばれたことでしょう。 それが一挙暗転でお腹立ち、

かも知れないが、これであなたも<流行>に乗れた、ということですね。

 

前から<比例代表>なる制度に釈然としない私でしたが、<終身1位の

約束>と聞いて唖然。 独占禁止法?違反だろ、民主的じゃないよなあ、、

 

*   *   *

 

<定年制>には私も騙されました。 かつて我が教祖に<技法講師>は

「いい仕事だ、定年が無いんだから」と誘われて入社したが、何と就業

規則そのものが無かった。 これで<管理職研修>業? よく言うよ、、

 

ずっと遅れて参加した役員が規則を作り、それに<定年>が盛り込まれ、

そして何と私が初の適用対象。 一旦退職、とされてしまい、以後5年、

より少ない報酬でより多く働くことになりましたが、

 

本番の退職に際しては教祖が精算に難癖を付け、<約束>無視の大減額、

「払って欲しければ訴えるんだな」。 え?裁判に? しかし、不本意

でも相手様のご意向には必ず添う主義、結果は全面的勝利。 とは言え、

そんなことが講師生活有終の美とは、残念でした。

 

それはともかく一般的に、心身能力の加齢低下は避けられないし、組織

が求める能力の種類も随時変わって来ます。 人材の質と業務の適合を

点検する努力は常に必要です。 それを<定年>で代えるのは、疑問。

 

しかも高年者の<劣化>は種類や程度、大きな個人差があるので、一律

<定年>ではかえって不公平。 だが、決まりに逆らっても始まらない。

自分のルールで働きたければ、自分で仕事を創るのみ。

 

折しも10月は<高齢者雇用促進 就業強調月間>。 「経験と意欲を

活かす高齢者就業」という大きな字幕がビルの壁に掛かっていましたが、

いまどき高齢者の経験が生かせるなんて、どんな仕事? その斡旋機関

に行けば、それに巡り会えるのかしら?  中曽根さん、お試し下さい。

 

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●さすが<丸投げ>の小泉さんも、

 

この件は引き受け手が無かったか、自ら鈴を付けに行き、、拒否されて

憮然。 だが当然。 「進退はご本人の判断、、」から一転、強制です

もんね。 ご<協力>下さった宮沢先輩も唇が震えていました。

 

震えは<約束>が盾の中曽根先輩もでしたが、もとが不条理、破られる

日の到来は覚悟しておられなくもなかったろう。 が、あまりにも不意、

仁義も欠いた。 約束した奴、破る奴、どちらも張り倒したかったろう。

予めそう推し量り、ここはその二人が揃って頭を下げに行くべきでした。

 

もちろん橋本元総裁は行きたかないだろうが、自身かつて行革を唱えた

人、<改革>にはご理解あるはず。 小泉氏は七重の膝を八重に折って

同行をお願いし、二人で「恐れながら、、」と訴えかけていれば、、

 

  <証文>を出した橋本氏が、<潜在的問題分析:PPA>的配慮を

  怠り(とまではもちろん言うまいが)迂闊でした、とお詫びする形

  で切り出していたら、雰囲気はずいぶん違ったろう。

 

  しかも、幹部会決定通告を届けたのはより若い阿部幹事長。 受け

  取(らされ)る側の心を思えば、その役目も小泉氏が受け持つべき

  だったのではあるまいか?

 

そうでなかったから、やむなく引退を決意した中曽根氏は憮然かつ憤然、

その表情の大写し。 これから選挙!というのに、これはとんでもない

マイナスのPR、と小泉さんは思わないのかな?  変わってるねえ、、

 

  そうなることは容易に想像できたはず。 ならPPAで、回避策も

  立てられたはず。 だが、楽観性か傲慢さか、どちらも怠ったよう。

 

  一事が万事、その調子でイラク支援や自衛隊派遣も決めたのだろう。

  こりゃますます心配になって来たぞ、、

 

その中曽根氏にTV局がバカな質問、「ご感想は?」。 見りゃ分かる

だろう。 それより「さぞお腹立ち、、」と水を向けるなどしていたら、

長老だもの、少しはまろやかな答え方をなさった、かも知れない。 が、

 

不躾に訊かれたからだろう、答えもコワバッテいたし、ついでに「小泉

総裁の倫理観や道徳観を問いたい。 情誼を知らない、、」。 総裁の

人間性はオカシイぞ、と憂国の大先輩が疑っていらっしゃる、、

 

  決定幹部会のTV画像には大笑いする人が映っていたし、小泉総裁

  は街頭で「いつまでも年寄りが頑張っちゃいかん」、「困っちゃう

  んだよね」とアケスケだし、、 みんな不謹慎、オカシイんだよ。

 

  尤も、26日NTV<真相報道バンキシャ!>に生出演の小泉氏は、

  「困っちゃう、、」は全く別の文脈での発言、TVはコワイ、、と。

  さてさて、何をどこまで信じて良いのやら?

 

 

孔子様は「己の欲せざるところを人に施すなかれ」、キリスト様はそれ

を裏返して「汝の欲することを他人に為せ」、これが倫理の基本です。

 

相手に何をどう仕向けるか、相手の身になって考える、それが情誼です。 

つまり相当の想像力を必要とするわけですが、小泉氏、F先生式判別法

では<4−3、H群>、ロマンチスト。 適性十分のはずなのに、、

 

倫理、情誼を疑われてしまうあたり、やはり<変人>なのかも。 彼に

見込まれて難役を引き受けた猪瀬直樹氏すら、(26日<サンデープロ

ジェクト>で)「分からないんですよ」。  さよう、

 

<4−3>の特徴は<分かりにくさ>でもありました。 感受性が高い

のに表わすこと少なく、いわば Deep river runs still。 うわべでは

見当がつきにくい。 まして<H群>は多面的、場面に応じて順応自在。

 

しかし彼の演じ方、総理総裁としていかがなものか? 中曽根氏でなく

とも首を傾げる。 義理と人情の永田町、の流儀にも長けていなくちゃ、、

 

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●リーダーのあり方次第で

 

組織の挙げる成果がどれほど変わるか、それは日産自動車ゴーン社長が

教えてくれました。 発展するには絶えざる改革、中でも<上>の改革

が必要。 だが、ご本尊は普通お気づきでない。 しからば、

 

とリストラしようにもそれが容易でないこと、中曽根氏や公団F総裁が

示してくれた通り。  ゴーン氏を招いて「みんなお任せしちゃ」った

日産自動車前社長塙氏を無責任な人だと思った私でしたが(第24号)、

あれは絶妙な策だったんだ、と見直しております。

 

 

自民党が<若返り>を強調する必要に迫られたのは、これまで高齢議員

たちが役立たずだったことの証明でもある。 たいして中身があるとは

思えない民主党がいま魅力的なのは、高齢者がいないから、かも。

 

職場でも同じこと。 ある段階を越したら<上>は<隠居>して後輩に

委ね、依然衰えぬ能力は彼らを支援する形で発揮すべき。 この高齢化

社会、そうしなくちゃ彼らに出番が回らない、次代の実力者が育たない。

 

  どう支援する? ですか? Rational Process に従って、ですよ。

  何にでも使えるし、分かりやすいし、ヌケ・モレが無い。 場面を

  想定し、予めシートを作成しておけば、常に余裕綽々です。  

 

そして若手の皆さん、あなた方のPPAシートを<上>に見せて上げる

のはいかが? 今のままではどう危ないか、その危険はどうすれば回避

ないし克服できるか、事柄を分けて説こうじゃありませんか。

 

  そんなヤバイこと、、 とおっしゃいますか? 了解。 何事にも

  <天の時>はある。 それを逃さずサッと出せるよう、せめて準備

  しておくこと。 作成中に意外な発見もある、はずです。

 

即ち Rational Process は

       <騙し合い>排除、互いに情理を尽くすためのツール!

                          ■竹島元一■

   ■今週の<私の写真集から>は ★石榴(ざくろ)★

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